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あるシナリオ作家のおピンクな日々 第8回 【ピンク映画ファンのこと】

2013年07月22日 15:05

ピンク映画のシナリオライターをしている鎌田一利氏から、ピンクなコラムを書いて頂けることになりました。
あまり知らない、ピンク映画業界の、ディープなおもしろ裏話などを書いてもらいますので、お楽しみに。




【ピンク映画ファンのこと】
 
シナリオライターをしていると、ピンク映画のファンって、どういう人たちなんですか?
と聞かれることがあります。
言わずもがな、ピンク映画は基本的に本番行為はありません。
すべて疑似ですので、ペニス等もその手のオモチャで代用して使用します。
それに挿入部分も直接見せることはありません。あくまで挿入しているように見せるわけですから、
どうしてもアダルトビデオの生々しい表現には構わないのも事実です。

では、どういう方がピンク映画ファンに多いのか、私が客観的に見て思うことをいくつかあげていくと、
やはりもともと映画ファンである方がメインのように思います。
以前も書きましたが、観客の方々の年齢層は五十代以上の方が多いです。
きっとその年代の方は若い時から手軽なレジャーとして映画鑑賞があるせいか、
観客層の多数を占めているように思います。
また若い世代もいらっしゃいますが、そういう方々は主演のAV女優さんの作品を見に来るようです。
そうして初めは応援している女優さんの作品のみを見に来ていたのが、
映画本来のもつドラマ性にも面白さを感じて、そのままピンク映画ファンになり、
足繁く劇場に通う方もいらっしゃるようです。

ピンク映画ファンは男性ばかりなのか? ピンク映画ファンに女子はいるのか? 
ということですが、これは意外に多く〇人ではありません。女性のピンク映画ファンは増えているのです。
肉食系女子が増加したと言われる昨今ですが、男友達を誘ったりして、
いいえ、それだけにとどまらず単独で劇場に行って鑑賞する強者もいらっしゃいます。
また最近はピンク映画が、いわゆる一般作を上映する映画館で特集公開されることもあります。
それを見て関心をもった女性の映画ファンが、ピンク映画館にも出没するようになりました。
そのため配給会社なども舞台挨拶時に女性専用の特別シートを用意したりして、
女性が鑑賞しやすい環境を作り出す映画館の営業努力などと相まって、
本当に少しずつですが、女性ピンク映画ファンが増えてきたようです。

他にも男子禁制で女子限定のピンク映画観賞会等も企画され、
女子会的なノリで気楽にエロを楽しもうという、イベントも多く企画されているのです。
ただひとつ言えることは、それらの女子の方々は強烈な映画ファン。
いいえ映画マニアと言っても過言ではないような女性たちで、
ピンク映画以外の映画も沢山観ていている方も多く、また鋭く深い鑑識眼も持ち合わせています。
近い将来、ピンク映画ファンも女性上位の時代が来のでは? と思えるのは考えすぎでしょうか?

ひと昔前などは、映画マニアの行着く先がピンク映画だ!! と言われていました。
ですが女性ファンといい、AV女優ファンといい、ピンク映画のファン層は厚みを帯びてきています。
おまけにファン同士の横の繋がりも濃いので、ピンク映画の本数は減ってきていますが、
ダイヤモンドのように強い輝きを持つ個性的なファンの方が、少しずつ増ているような気がします。



最後に私ごとですが、ひとつお知らせです。
私がシナリオを書きました、加藤義一監督「妻の妹 あぶない挑発」が、先日公開されました。
主演はあずみ恋さん。
共演にはベテランの里見瑤子さん。新人TOWAさんが華を添えています。
東京、横浜での公開は終了してしまいましたが、順次、全国のピンク映画館を巡回しますので、
お近くの映画館で見かけましたら、どうぞ、ご覧ください。



筆者○鎌田一利 

高校2年の時、日本映画史に残る大名匠・木下恵介監督が講演会にて私のファンレターを読みあげ「熊本の少年に幸あれ!」と仰ってくださるも、何処で道を違えたか、ピンク映画、B級SFホラー映画(特にメキシコ&スペイン物)、古い邦画(特に大映時代劇)をこよなく愛し、好きが高じて、星野スミレ名義で加藤義一監督「主婦マル秘不倫後ろから出して」(2012 年9月28日公開)というピンク映画でシナリオ作家デビュー。
2013年春には鎌田一利名義で書いた第2作目(加藤義一監督:不倫OL びんかん濡れ白書)が劇場公開!
ピンク映画界の巨匠、池島ゆたか監督より「キネマ怪人」、清水大敬監督から「鎌田金太郎」、加藤義一監督には「しょ~もない映画評論家」という肩書きを頂いた駆け出しのシナリオ作家です。

あるシナリオ作家のおピンクな日々 第7回 【ピンク映画館のこと その2】 

2013年05月25日 00:15

ピンク映画のシナリオライターをしている鎌田一利氏から、ピンクなコラムを書いて頂けることになりました。
あまり知らない、ピンク映画業界の、ディープなおもしろ裏話などを書いてもらいますので、お楽しみに。


【ピンク映画館のこと その2】

前回に引き続き、ピンク映画館での出来事であります。
本当に館内に入れば、そこで行われている「できごと」は正に多彩な色模様がくり広げられています。
前回も書きました一人でオナニーをするようなことくらいは、全く珍しい光景ではありません。
ティシュが床や座席に落ちているのを見るたびに、どんな行為がここで行われたのだろう? 
と、私は想像を逞しく膨らませたりします。
ひとりでは到底使わない程のティシュの山を見る事さえあります。
以下は、そんな映画館で、体験した私の実話です。

私がいつもように席に座って映画を見ていると、何か知らないけれど耳たぶにファワァと温かいものが感じられます。
それは、まるで生身の人肌にも近い風のような感じでありまして、
ちょいと気持ち良いと思ったのも事実でありました。
ここだけの話、耳は私の性感帯のひとつで、触られるだけで心地よいのであります。
あまり気にせずに見続けていると、今度は後ろからニュウと指先が伸びてきたのです。
席と席の隙間から……手が差し伸ばされてきたのです。そして私の脇から腕に触れようとするではありませんか! 
もうこれには驚いて、すぐに立ち上がり、席を代えたのはいうまでもありません。
そう先ほど、耳たぶにかかった生温かいものは、後ろの人の吐く息だったことが分かりました。
どうりで気持ちが良かったわけです(笑)

でもまだ、これはユルイい方でありまして、どうどうとお触り行為をされる方もいらっしゃいます。
ピンク映画館では当然、映画を見る為に席に座っている方もいらっしゃいますが、
それとは逆に館内をウロウロと歩き回っている方も多くいます。

何故かって?

お相手を探すためです。
来館される方のなかには、気軽にヌイてもらうのを目的に、いらっしゃる方が正直いるのです。
とは言っても、やっぱりヌイてあげる方にもタイプがあるわけでしょうか?
誰でもいいという事ではないようで、映画館の中をゾンビのようにウロウロと徘徊する方がいるのです。

今はもうなくなった劇場での出来事だったのですが、席は満席でした。
私も周囲がごったがえす中で映画を見ていたのですが、映画が始まってしばらく経った頃、
何やら膝にモゾモゾと当たるものがあります。初めは混雑しているから、そのせいかと考えてましたが、
その触れ具合に少しづつ強さが加わってくるのです。
そこでアッと思いました。確実にこれは、痴○行為だな! と。
普通なら、そこで「止めてください」と言ったり、手で振り払えば済むことなのですが、
その時は、どう行為を行うのだろうか? と実験台ではないけれど、好奇心に負け、
自分で体験してみようと思ったのでした。
それで、そのままの状態でいると、だんだん手のひらが股間に伸びてきて、
ズボンの上から私のペニスをナデナデします。
これが正直、信じられないくらい上手なんですね。たちまち私はペニスを大きくしてしまいました。
すると痴○相手も、私のペニスが大きくなったのを感じ取り、
今度はズボンのチャックを下げてパンツの中に手を差し伸べてきて、
ナマで私のペニスをゆっくりしごくように触れてきます。
だんだんと私は気持ちよくなっていきました。

本音を言えば、このまましごいてイカせてもらっても良いかな? と、思っていたのですが、
次に痴○はベルトに手をかけて、ズボンを下げようとするのです。
そこで、私はハッと正気に戻って、その手を避けて、チャックを上げたのでした。
多分、あのままいけばフェラチオをされていたのではないのか? と想像するのですが、
今となってはわかりません。でも体験しておけばよかったかなぁ(笑)。
ちなみに、相手の男性は、三〇半ばくらいの男性でありました。
その他、まだまだ書きたい実態見聞録はあるのですが、今回はこの辺で終わりにします。

ピンク映画館は当然、映画を見る空間です。当たり前ですが、映画を真剣に見ている方も大勢います。
初めはちょっぴり怖かったりするかもしれませんが、お近くに劇場がある方はぜひ足を運んでください。
もっとも、今回書いたような出来事を興味半分で見学に行くのもよい事だと思います。
でも、そんな中でフッとスクリーンを見てみて、映画が面白いと感じたら、
次回からは映画目的で劇場に行ってくだされば、嬉しいです。
みなさん、ぜひ劇場でピンク映画をご覧になってください。




筆者○鎌田一利 

高校2年の時、日本映画史に残る大名匠・木下恵介監督が講演会にて私のファンレターを読みあげ「熊本の少年に幸あれ!」と仰ってくださるも、何処で道を違えたか、ピンク映画、B級SFホラー映画(特にメキシコ&スペイン物)、古い邦画(特に大映時代劇)をこよなく愛し、好きが高じて、星野スミレ名義で加藤義一監督「主婦マル秘不倫後ろから出して」(2012 年9月28日公開)というピンク映画でシナリオ作家デビュー。
2013年春には鎌田一利名義で書いた第2作目(加藤義一監督:不倫OL びんかん濡れ白書)が劇場公開!
ピンク映画界の巨匠、池島ゆたか監督より「キネマ怪人」、清水大敬監督から「鎌田金太郎」、加藤義一監督には「しょ~もない映画評論家」という肩書きを頂いた駆け出しのシナリオ作家です。

あるシナリオ作家のおピンクな日々 第6回 【ピンク映画館のこと その1】 

2013年05月21日 13:41

ピンク映画のシナリオライターをしている鎌田一利氏から、ピンクなコラムを書いて頂けることになりました。
あまり知らない、ピンク映画業界の、ディープなおもしろ裏話などを書いてもらいますので、お楽しみに。




【ピンク映画館のこと その1】

最近続けざまに3館、ピンク映画館が閉館し、ますますピンク映画を劇場でみる機会が少なくなる現状にあります。
なので、今回は、これまで私がピンク映画館で経験したことや、
ピンク映画館に対しての思いみたいなものを書いてみたいと思います。

まずピンク映画館についてですが、文字通りピンク映画というか、成人映画に分類される映画を上映する
専門の映画館のことを言います。
ここで上映される映画は映画倫理委員会。
すなわち『映倫』を通じて、十八歳以上の方しか見られませんよ、とお墨付きを頂いた堂々たるエロ映画です。

『映倫』については、また別に書く機会もあるでしょうから、これくらいにしておいて、
ピンク映画館についてですが、皆さんはまずどんなイメージをもたれるでしょうか?
「ハッテン場」
「男性同性愛者が集まる先」
等というイメージが強いのではないでしょうか? 
ネット等で調べてみても「××時にどこそこの席にいます」とか、
「女装した姿を見て下さい」といったお相手を探す、
ハッテン場としての場所として皆さんが利用されているのを見かけます。
では実際はどうか? もちろんそれぞれの映画館によって多少は異なると思いますが、
『ハッテン場としての役割を担っている劇場が多い』というのが事実です。 
私も地方など、関東以外の劇場に足を運んだ時、大なり小なり、似たような風景を見ました。
多分、このブログを読んでいただいている方には、
非常に興味深いと思う、これまで私が見聞したいくつかの出来事を記してみたいと思います。

最初に記しておきますが、今から書く事柄はあくまで私が見たり、体験した出来事であり、
その行為を否定するものではないということです。
先にも記しましたが、ピンク映画館はハッテン場としての役割がある程度は必要不可欠である。と私は思うのです。
もちろん嫌がる相手に無理やり行為を強要するような強引な方は問題外で、
私もそういう方には作品を見てもらいたくないと思っています。

実際、私がピンク映画のシナリオを書く際は、
「如何に映画を見ながら抜かせるか?」という事を念頭に置いて書きます。
ただ、ダラダラとセックス場面を続けて見せれば良いわけではありません。
これまでも何度か書きましたが、あくまでピンク映画は、
ピンクのエロいセックスシーンと、映画の部分から作られているわけですから、
そのセックス場面でどうイヤらしく、淫らな行為に持っていくドラマを作劇するか?
というのが肝になってくるわけです。
また、そこのところが他の、いわゆる一般映画の作劇とは異なるわけです。


話が少し反れましたが、やはりピンク映画館に行き、作者として嬉しいことは映画を見ながら、
館内でオナニーをしている方を見たときです。
残念ながら、私はまだ、自作でオナニーをされている方を見たことがないので、
その点はまだまだシナリオ作劇の甘さを感じているわけですが……。

私が学生のころはまだAVもありません。年齢を偽り、映画館ではじめてピンク映画を見始めた思春期の頃は、
いてもたってもいられず、こっそりと劇場でオナニーしていました(笑)。
やっぱり自分の好みの女優さんが、大きなスクリーンで乱れた肢体をくねらせていたりすると興奮しますよね。
股間が熱くなるのを我慢できるわけないでしょう!
今はもう流石に映画の鑑賞方法が違ってきたのでしませんが……。

ピンク映画館に見にいらっしゃるお客様は、多くがブルーカラーの男性だといいますが、
年配の方が多いような気がします。あとは定年退職されたような方ですね。
そんな方々は家では奥さんとのセックスは疎遠だし、
またゆっくりと自宅でDVDやネットで、エロ動画を見られないような方が多いような気がします。
あと、その世代はやはり娯楽が映画だということで、映画好きな方とも言えるのでしょう。

さて劇場でオナニーをすることに対して恥ずかしいと思われる方もいらっぃしゃることでしょう。
ですが最低でも六〇分の上映時間の間に四回、十五分に一回はエロ場面がありますので、
そのタイミングを見計らって行ってほしい。
その為にセックス場面に向けて、どう欲情させようか、どうドラマを盛り上げていくか、
常にシナリオライターとしては意識して考えているのです。

でもひとつ、エチケットは忘れずにお願いします。
射精したあと、ペニスを拭いたティシュは床に捨てず、清掃に来たスタッフやゴミ箱に捨ててくださいね。
床や座席、カップ置き場に置いてあると後から座る方に嫌な気分を与えますから。
だって見知らぬ人の精液は触れたくないでしょう?

今回はオナニーのする方のエピソードで終わりましたが、
次回はその他の少しディープな光景のことを書こうか、と思います。




筆者○鎌田一利 

高校2年の時、日本映画史に残る大名匠・木下恵介監督が講演会にて私のファンレターを読みあげ「熊本の少年に幸あれ!」と仰ってくださるも、何処で道を違えたか、ピンク映画、B級SFホラー映画(特にメキシコ&スペイン物)、古い邦画(特に大映時代劇)をこよなく愛し、好きが高じて、星野スミレ名義で加藤義一監督「主婦マル秘不倫後ろから出して」(2012 年9月28日公開)というピンク映画でシナリオ作家デビュー。
2013年春には鎌田一利名義で書いた第2作目(加藤義一監督:不倫OL びんかん濡れ白書)が劇場公開!
ピンク映画界の巨匠、池島ゆたか監督より「キネマ怪人」、清水大敬監督から「鎌田金太郎」、加藤義一監督には「しょ~もない映画評論家」という肩書きを頂いた駆け出しのシナリオ作家です。
 

あるシナリオ作家のおピンクな日々 第5回 【オススメのピンク映画 その2】 

2013年05月13日 15:46

ピンク映画のシナリオライターをしている鎌田一利氏から、ピンクなコラムを書いて頂けることになりました。
あまり知らない、ピンク映画業界の、ディープなおもしろ裏話などを書いてもらいますので、お楽しみに。





【オススメのピンク映画 その2】

私は三作目となる夏公開予定作品のシナリオを書きあげて、
やっと初号試写も終わり一息ついたところ。
そんな中、昨年書いた二作目「不倫OLびんかん濡れ白書(加藤義一監督)」が、今春、公開されました。
現在では関東での公開がひとまず終わり、
メインの劇場からは「御客の入りは良いですよ」とお言葉を頂きホッと一安心。
ピンク映画は基本一週間の公開期間ですので、見逃すとなかなか次に見る機会がありません。
ましてや前回も書きましたがDVD化される作品は少ないので、より視聴が難しくなるわけです。
ですが今回の作品は今後、全国を回りますし、また、しばらくすると関東では再公開もあり得ますので、
その際は、このブログでお知らせいたします。

さて、今回もおすすめのピンク映画の第二弾です。
初めは加藤義一監督作品から一作品。
タイトルは、
京女、今宵も濡らして
です。

この映画は物語の舞台が京都で、全編京都ロケで彩られています。
あまり予算のないピンク映画では、だいたい東京近郊でロケを行う作品が多いのです。
ですが、この作品は監督の故郷が京都と言うこともあって、
ご実家もロケ地として取り入れ、京都の実景も使って撮影されています。
そのせいか古都の静かな雰囲気の中で、情念に充ちたエロチズムが展開する映画になっています。

本作は平安時代から続く降霊師の一族の悲しい「性」を描いており、先祖代々口寄せの血筋を引く主人公が、
その血筋というだけで恋人からも避けられ、また周囲からも奇異な眼差しで見つめられ、
自分が周囲の人々に受け入れられない、差別的な境遇でしか生きられない人生であると実感し、
最終的に拒んできた降霊師の道を継いでいくという物語。

口寄せ(呪いの術)を使ったり、兄弟に少しおかしな人物がいたりして、
妖しくも悲しい降霊術一族の宿命が次第に浮き彫りなる。
また脇の人物が大変面白いキャラクター設定になっていて、その辺りの人物描写設定も味があります。

加藤監督はホラー映画が好きな人なので、今作ではホラー映画ばりの演出をしています。
中でも主人公の母親に神が憑依し、依頼者とセックスする場面などは見逃せません。
巫女姿で迫りトランス状態になったままで、まぐわう様は、何とも奇怪で、だけれども淫靡。
恐怖と官能の相剋が素晴らしいのです。
また『蔑視されている一族』と言う人間社会における血縁による差別を描いており、
堅苦しくはないのですが底辺に主題として、差別される人々の悲哀を滲ませているのです。
ピンク映画ではあるけれども、本当にオススメの作品です。


もう一作品は友松直之監督の、
女囚アヤカ いたぶり牝調教
という作品です。
これもまたちょっぴり怖いピンク映画です。というかサイコ物です。
主人公の彩香を演じるはカルト的な人気を誇る亜紗美さん。

彩香は同じ名前のアヤカという女囚が看守達に嬲られる夢を毎夜見てうなされる。
精神科に通い治療しようとするも悪夢が治まらず、自分が現実の主婦・彩香なのか、
はたまた女囚のアヤカなのか、訳が分からなくなり次第に狂気に陥っていく。と言う物語。

とにかく亜紗美さんの演技力が素晴らしい。
平素のおしとやかな主婦の時と、女囚としての荒々しい姿の二役を、
別人のように演じ分けていて、見ているこちらの視線が離せない展開になっています。
人は誰でも狂気の小さな塊を持っている、その塊がいつ爆発してもおかしくないのですが、
それが一種のエロスとなって吹き出る。
友松監督はそんな人間のエロスの奥深さ、罪深さを描いているように思えます。


ピンク映画は六〇分の上映時間です。
その六〇分の中にどれだけ濃厚なドラマとエロスを展開させるか、が肝になっています。
前回も含めて、四作品ご紹介しましたが、他にもたくさんの名作、珍作があります。
ただ殆どがDVD化されず、公開期間も少ないのがとても残念です。
本当はもっと大勢の方にAVとは違う、素晴らしいピンク映画の魅力を伝えられたと思います。
また折を見て、運よくソフト化されたピンク映画をご紹介したいと思います。

【DVD情報】
○「京女、今宵も濡らして [DVD]
(加藤義一監督 岡輝男脚本 沢木まゆみ主演)
2011年11月25日発売 定価2940円(税込)
発売:オデッサ・エンタテイメント

京女、今宵も濡らして [DVD]京女、今宵も濡らして [DVD]
(2011/11/25)
沢木まゆみ、小川真美 他

商品詳細を見る


○「女囚アヤカ いたぶり牝調教 [DVD]
(友松直之監督 大河原ちさと脚本 亜紗美主演)
2011年12月23日発売 定価2940円(税込)
発売:オデッサ・エンタテイメント

女囚アヤカ いたぶり牝調教 [DVD]女囚アヤカ いたぶり牝調教 [DVD]
(2011/12/23)
亜紗美、山口真里 他

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筆者○鎌田一利 

高校2年の時、日本映画史に残る大名匠・木下恵介監督が講演会にて私のファンレターを読みあげ「熊本の少年に幸あれ!」と仰ってくださるも、何処で道を違えたか、ピンク映画、B級SFホラー映画(特にメキシコ&スペイン物)、古い邦画(特に大映時代劇)をこよなく愛し、好きが高じて、星野スミレ名義で加藤義一監督「主婦マル秘不倫後ろから出して」(2012 年9月28日公開)というピンク映画でシナリオ作家デビュー。
2013年春には鎌田一利名義で書いた第2作目(加藤義一監督:不倫OL びんかん濡れ白書)が劇場公開!
ピンク映画界の巨匠、池島ゆたか監督より「キネマ怪人」、清水大敬監督から「鎌田金太郎」、加藤義一監督には「しょ~もない映画評論家」という肩書きを頂いた駆け出しのシナリオ作家です。

あるシナリオ作家のおピンクな日々 第4回 【オススメのピンク映画 その1】 

2013年04月25日 16:47

ピンク映画のシナリオライターをしている鎌田一利氏から、ピンクなコラムを書いて頂けることになりました。
あまり知らない、ピンク映画業界の、ディープなおもしろ裏話などを書いてもらいますので、お楽しみに。




【オススメのピンク映画 その1】

今回は、私がおすすめしたいピンク映画をいくつか紹介したいと思います。
と、言ってもピンク映画は約1週間の劇場公開が終わると、
次に鑑賞できる機会はいつになるか分からないし、
新版と言ってタイトルを改題して公開をされてしまうこともあります。
なので一度見逃すと、次にいつ見る機会が訪れるか分からない事も多いので、
今回はDVD化されていたり、DVDの発売が決定している、
鑑賞しやすいピンク映画作品を選びました。

最初は2009年度のピンク大賞第一位を受賞した池島ゆたか監督作品、
「性愛婦人 淫夢にまみれて」
です。
本作品はピンク映画ですが、ミステリーというか、サスペンスというか、
最初は見ていて、ドラマの先が見えないシュールなドラマ。
主人公の女性が病んでいるのか? それとも旦那が病んでいるのか?
と奇妙な夫婦関係を見せていきながら、旦那の弟や近くの病院の看護師が登場して、
何となくドラマの背景が見えて、
ラストは悲劇にも近い衝撃的な謎があかされるという物語。

ピンク映画ですからもちろんエロ場面は重要です。
ですがあくまで映画ですから、ドラマ部分も大切なのです。
ピンクと映画の部分がうまくミックスしてこそ、ピンク映画の面白みが味わえますが、
この映画は見事にそのふたつが融合している傑作です。

圧巻は主役を演じた竹下ななさんの素晴らしさ。
彼女ピンク映画は2本目ですが、この作品で初主役を演じ、
その辺りのアイドルがテレビドラマで演技するより何倍も存在感がある人物像を作り上げました。
自分が亡き姉の代わりをつとめて、密かに想っていた義兄の愛情を受け止める。
その切ない女心を潤った瞳で表現していて感動的です。
またセックスシーンも艶めかしく。特にラストで見せる潮吹きの場面は、
義兄への愛情の深さを表現するような感じで、私はグッと感動しました。

でも重苦しさだけでは見ていて息が詰まりますから、ホッとするような部分も必要です。
この作品では琥珀うたさんがその役割を担っていて、コメディリリーフ的な役割で、
交通事故にあった主人公の義理の弟とベッドの上でセックスする場面は見ていて楽しく、
良い具合でクッション的なシーンになっています。
映画の中のテンポの緩急が計算されつくした、秀逸なシナリオ構成だと思いました。

2作品目は古い作品になりますが、小川欽也監督
「生首情痴事件」
です。
この映画は製作されたのが1967年。
そしてこの映画はパートカラーという方式をとっています。
パートカラーというのは簡単にいうとエッチな場面になるとカラーになる方式のものです。
当時はまだ白黒で現像するのが安いため、
予算の少ないピンク映画でオールカラー(総天然色)作品は少なかったのです。
ですが世の中は少しずつカラー映画が増えてきました。
そんな中、考え出されたのがパートカラー。
一部分だけカラーフィルムを使用するから、予算も少なくて済むし、
逆にエッチ場面だけがカラーになるので、
わぁ。これからどんなエッチなシーンが展開するのか、
ドキドキする味わい深い点もあるんです。

それでこの映画。猟奇的な面もある怪談映画。そうホラー映画なのです。
お話はもうオーソドックスで妻の遺産目当てに夫が愛人と共謀して妻を殺害し、
列車へ飛び込み自殺とみせかけるのだけど……首だけが遺体で残らず……。
もうお分かりでしょうが、その首が裏切った夫や愛人。
更には新たに遺産を奪おうとする悪徳医師達を呪っていくというストーリーです。

低予算とはいえ合成シーンもあり、それなりに特撮を使用した感があります。
スタッフにはあの円谷プロの関係者もいたそうですから、
まずまずの出来にはなったのも頷けます。
が、何と言っても白黒とカラーが混ぜ合わさった映像が、
不思議とドロドロした昔ながらの怪談タッチで進展していき、大変面白いピンク映画です。

私のお勧めの場面は不動産の契約書に判を押そうとする夫と愛人が、
うまく朱肉が付かなかったりして押せず、ついにはその契約書がタバコの火で燃えて、
宙に舞いあがり、愛人の顔に当たり、火傷を負わせる場面。
女性の顔が焼け爛れるというおぞましいシーンです。
ホラー映画ならではですが、如何に怖がらせようかと工夫された一場面でありました。
ただ、ハッキリと醜悪さを見せるわけではないので、
今のような特殊メイクが発達していれば、もっとゾッとできたのではないか、と思います。

小川監督は次に「怪談バラバラ幽霊」という作品も撮っています。
こちらも同じく遺産を狙って相続者の女性を殺害するのですが、
何と死体をバラバラに切断してしまい。
そのバラバラになった手足や首等の肉体が父殺した人間へ復讐する物語です。
前作では首だけだったのが、今回は全身にパワーアップしたわけです。
こちらはバラバラになった手足が、女のすすり泣きと共に現れる場面は、
チープながらも白黒画面と相まって怖さを引き立たせています。

ちなみに監督の小川欽也さんはピンク映画初期からの監督で、
現在でも年に1作品は監督している最長老の現役監督です。
監督としての作品は数百本にも及び、
ご自身でも何作品監督したのか分からないというような方です。

以前にも書きましたが、今のピンク映画は撮影が3日間。
最盛期でも1週間程度で撮影していたので、人気監督は月に何本も撮るから、
本数は稼げたのですね。今ではとうてい実現不可な本数でしょうか……。
では、今回はここまで。
次回も引き続き、おすすめピンク映画をご紹介します。

【DVD情報】
性愛婦人 淫夢にまみれて [DVD]
(池島ゆたか監督 後藤大輔脚本 竹下なな主演)
2013年5月29日発売 定価2980円(税込)
発売オルスタックピクチャーズ

池島ゆたか Archives 厳選30作品集 性愛婦人 淫夢にまみれて [DVD]池島ゆたか Archives 厳選30作品集 性愛婦人 淫夢にまみれて [DVD]
(2013/05/29)
竹下なな、里見瑤子 他

商品詳細を見る


生首情痴事件 [DVD]
(小川欽也監督 津川京一脚本 火鳥こずえ主演)
2009年08月05日発売 定価2940円(税込)
発売クラウン徳間ミュージック販売(株)

生首情痴事件 [DVD]生首情痴事件 [DVD]
(2009/08/05)
鶴岡八郎、火鳥こづえ 他

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筆者○鎌田一利 

高校2年の時、日本映画史に残る大名匠・木下恵介監督が講演会にて私のファンレターを読みあげ「熊本の少年に幸あれ!」と仰ってくださるも、何処で道を違えたか、ピンク映画、B級SFホラー映画(特にメキシコ&スペイン物)、古い邦画(特に大映時代劇)をこよなく愛し、好きが高じて、星野スミレ名義で加藤義一監督「主婦マル秘不倫後ろから出して」(2012 年9月28日公開)というピンク映画でシナリオ作家デビュー。
2013年春には鎌田一利名義で書いた第2作目(加藤義一監督:不倫OL びんかん濡れ白書)が劇場公開!
ピンク映画界の巨匠、池島ゆたか監督より「キネマ怪人」、清水大敬監督から「鎌田金太郎」、加藤義一監督には「しょ~もない映画評論家」という肩書きを頂いた駆け出しのシナリオ作家です。




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