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受胎強制医院 第2回

2014年06月30日 00:53

【マニアック・アーカイブス】

として、数年前に発行した雑誌に使用させて頂いたマニアックな小説を数回にわたり連載させて頂きます。

今回は、作・花房ちか子 絵/かおる氏の書き下ろし女囚小説『受胎強制医院』を3回にわけて掲載します。





▼肛門検査

 未だに瞼は重い。瞼と言うより、体が気怠くて仕方がなかった。拘束されていては、どうせ動かせやしない。優美子は閉ざさない程度に目を細め、ぼんやりタイル敷きの床を眺めた。
 それからふと頭を過ぎった。
(……え? 拘束?)
 肌白い皮膚が僅かに視界を掠める。それが微かに揺れる。脚だ。優美子には自分が動かした膝頭が見えた。通りで肌寒い筈だ。
(……でも、可笑しいわ)
 優美子は普段、膝が見える丈の短いスカートを穿かなかった。不妊が発覚してからは、まるで自分の性を隠すかのように、露出度の低い服ばかりを好んで着た。
 もしやと、眼球を恐る恐る下へと向ける。首が動かないのだ。
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